ペットを飼ったことのある方なら一度は経験するのだろうか?避妊(去勢)手術。
mamaは初体験でした。
いままでの猫は自然なままで育てていたから・・。
生まれてくる仔猫の責任まで負えないから、避妊手術を決めました。
美和の避妊手術は生後7か月ごろにしました。
美和は”発情”なんてことは無縁で、全然遅くないと思ってたのですが、
獣医さんにつれていったら「すでに妊娠してるかもしれない」と指摘されました。
なんにも気にせず、外出させていたから・・。
前日の夜から絶食させて、翌朝美和を獣医さんのもとへ連れて行きました。
「夕方引き取りにきてください。 なにかあったら電話します」と先生。
不機嫌に鳴く美和に がんばれ と声をかけて帰ります。
なにかあったらどうしよう・・・不安な気持ちで待ちます。
かわいそうに、痛い思いさせてごめんね。無事に済みますように祈りながら。
夕方緊張しながら、獣医さんへ。名前を呼ばれて診察室へ
入ると、すごい猫の鳴き声が聞こえてきます。
「怒ってる猫がいるなぁ、よっぽど嫌だったんだなぁ、どこの猫だろう?」
先生に向かい合うと、なんだか不機嫌そう。長い溜息のあと・・・
先生: 「たいへんでした・・。」
mama:「えっ!何か問題でもあったのですか?美和はだいじょうぶなんですか?」
先生: 「手術は成功しました。ただし、僕の長い経験上、こんなに抵抗した猫は初めてです。
とにかく、触らせないし攻撃するので麻酔も準備時間も普通の1.5倍かかりました。」
mama:「すみません・・・・。」
先生: 「おまけに脂肪がすごくて、手術時間も1.5倍かかりました。割増料金になります。」
mama:「すみません・・・・。」
先生: 「麻酔がさめてからも、近づくだけで威嚇されて誰も触れません。ほら、あの声。
あんな感じでずっと鳴いているんですよ。」
mama:「すみません・・・・。」 あのヒステリックな声が美和?!
先生: 「こんな調子では抜糸の時も麻酔が必要かもしれません。とにかく、早く連れて帰ってください」
mama:「すみません・・・・。あのぉ、美和はどこですか?」
先生に誘導されて診察室の奥へ。いくつも並んだゲージの中に美和がいます。
先生は1メートルほど前で停止。先生を見た美和はすごい声で威嚇します。
なるほど、これでは先生もこまるわなぁ・・・。
mama:「美和・・・・。」
とつぜん、美和は威嚇の声をやめ 甘えた声で「にゃぁぁ~」
周りにいた先生もアシスタントさんも 唖然・・。
先生の身振りでの指示のもと、ゲージから美和を抱きかかえて出します。
いつもは抱っこが大嫌いなのに、この時は顎の下に頭を突っ込んでしがみつきます。
でも、眼だけはあいかわらず、先生を見据えて威嚇。
注意事項を聞いて、もういちど丁重にお礼と謝罪をして帰宅します。
さっきまでの元気はどこへいったのやら、帰宅後の美和は元気がありません。
よたよたトイレに行き、水だけ飲んでずっと寝ています。顔色も悪い。
mamaは、猫の体調を鼻の色と艶で判断します。熱は耳で測ります。
美和は鼻が黒いので口付近や耳の内側の色で見ます。
体温も低いみたいです。心配です。夜寝ているうちに死んだらどうしようと寝ることもできません。
『ごめんね。美和。痛い思いさせて・・・ごめんね・・・』
罪悪感でいっぱいです。
元気のない美和が不憫で、いつもより可愛がってあげてました。
『がんばれ、美和。早く元気になってね』
願いが通じたのが次の日の夜から、復活。甘やかした分だけ余計にわがままになって・・。
いつもの美和になってやっと安心しました。
『こんなに痛い思いや、嫌な思いをさせてしまったんだから、美和を大切に育てないと』
戒めのために、写真を一枚とっておこう。
痛々しい傷口を見せながら、爆睡する美和。
悲壮感ただよう姿になるはずなのに、こんなにオマタおっぴろげで・・。
一週間後、無事に麻酔なしで抜糸もすみ、まずは一安心。
その後、動物病院では有名になった美和。
私の顔を見ただけで「あぁ、あの美和ちゃんですね」と言われる始末。
のら猫ならまだしも、飼い猫なのにねぇ・・。そんなにお医者さん嫌ってどうするの?
これから、嫌でも何度もお世話になるのに・・・。
こんなんじゃこの先思いやらせるなぁ・・・。こまったもんだ・・・。
「美和、お医者さんは美和を助けてくれる人なの。だから仲良くしなきゃだめなの!」
ゴロゴロ甘える美和を撫でながら、説教をした miwamamaでした。
☆その後も病院に行くと、先生を攻撃して大変だったのですが、ある日先生が変わりました。
新任の先生とは相性がよく、おとなしく受診することができて ほっと安心。